乳がんステージ4と診断されてもあきらめない!
妻は2023年6月に次男を出産し、12月ころに胸にしこりを感じ、乳がん検査をしました。
2024年1月に地元のブレストクリニックより悪性腫瘍の可能性があるので生検(生体検査)をし調べたいということで検査を行い、2月にしこりが2cmほどあり「がん」と診断されました。
本人としては、がんであることがわかり、かつ、ステージ1か2かギリギリのところなので手術で何とかなると前向きに考えていました。
地元のクリニックから紹介を受け大学病院でもう一度検査を行い、ステージ2でリンパ転移なし。と診断されて安心しましたが、血液検査で肝臓の数値が高いということでCT検査を実施。
忘れもしません、2024年2月27日。
深刻な顔で医者が肝臓に転移があった。しかも1つではなく多発性肝転移である。
ステージ4になる。
妻はもちろんですが、私もその時は余命を考え大泣きをしました。0歳と5歳の子供のこと、年老いて妻より先に逝くと思っていたのに、40代で寿命が来るのかと。。。
今書きながらも当時を思い出して、涙してしまいました。
会社にもその日泣きながら、妻の様子を伝えしばらく休ませてほしい。
残されたいる時間、できるだけ家族と過ごしたい。
そう伝えました。
そして、そこから一生懸命二人でいろいろと情報を調べました。
ステージ4でも長生きしている人のブログ、乳がんを克服した人は何をして克服したのか?
私たち同じ境遇にみなさんが最初にこのページを見て、共感・がんと向き合い前向きに進んでいけるようなサイトにしていければと思います。
まず前向きになるために、最初に必ず検索するだろう「乳がんステージ4」、「余命」、「10年生存率」について私たち夫婦が前向きになるためにプラス思考で考えた内容をまとめます。
乳がんステージ4の余命は?
ステージ4と診断され、私は5年、10年生存率を再確認しました。
乳がんステージ4の5年生存率は38.7%。10年生存率は19.4%と
ネット検索すると最初に出てきます。
10年生きられる人は100人のうち20人いないのか。。。とショックでした。
でも生存率を調べていくとちょっと待てよ?と
そこでポジティブになれるように発想を切り替えました。
乳がんステージ4の余命は誰にもわからない。
治療しなかった場合の目安である
5年や10年生存率とは、診断から5年(10年)後における患者の生死を調査したものです。
初発の人もいれば再発の人もいますし、治療方法のない末期症状の人も含まれています。
何が言いたいかというと、
初発でステージ4の割合って10~20%くらい。
その中には、症状がすでに出ていて化学治療をしないといけない方、
私の妻のようにホルモン治療+CDK4/6阻害薬(ベージニオ・イブランス)でスタートする人などサブタイプによってさまざまです。
ということは、ステージ4の割合で10年生存率の19.4%に入る確率が高いのでは。
さらにいえば、自分たちが10年生存率に入るためには
どうすればいいか。を考えるようにしました。
腫瘍内科の先生にもいろいろ質問しました。
現在の妻の状況を言えば、治療が全くない状態ではない。また同じ症状で5年、10年以上元気な方もいる。
また、乳がんの新薬がどんどん開発されているので、治療している間にまた新たな治療ができるようになると。
そして、さらに生存率を気にしなくていいと思う発想に至った理由がこれです。
生存率は、治療開始してからの年数で集計されている。
乳がんステージ4の生存率は5年で38.7%とされています。
ですが、このデータは5年前に診断された方たちの数値です。
2024年で考えると2013年~2014年に治療を開始した人が10年生存率を出せる対象となります。
腫瘍内科の先生にも聞き、昔であればホルモン治療のみだったものが、CDK4/6阻害薬として2017年にイブランス、2018年にベージニオというCDK4/6阻害薬が登場し、飛躍的に予後がよくなっている。標準治療のガイドラインも変わっている。
つまり何が言いたいかというと、治療方法の違う過去のデータを気にしすぎてネガティブになるほうが損ということです。
告知当日はショックで何も頭に入ってこないと思います。少し落ち着いてから改めて治療方法やその効果、同じような境遇のケースなど聞いて、自分自身が納得して治療に挑めるようにしましょう。
乳がんステージ4でもあきらめないことが大事
告知を受けてから、ご自身の乳がん、またはご家族の気持ちなど向き合うまでには時間がかかると思います。
治療についても、小さい子どもがいて抗がん剤治療による副作用を気にされる方など、それぞのライフスタイルによってさまざまあると思います。
私の妻は0歳児の次男がいることもあり、根治を目指さず、寛解を目指し子供の成長を見守る方針で、標準治療を受けています。
現在、治療開始から3か月のCT結果では、ホルモン治療(タモキシフェン)+CDK4/6阻害薬(ベージニオ)がよく効いていて、多発性肝転移したがんの縮小、乳がん(原発巣)も縮小。転移かもしれないといわれたリンパ節の腫れは消失。という状態です。
もちろん白血球の減少により減薬や休薬のリスクは常に付きまといますが、前向きに子供たちの笑顔に助けられながらがんと共存するという気持ちで日々過ごしています。
ネガティブな発想はがんの大好物です。病は気からというようにがんと向きあい前向きに治療できる環境づくりをご家族や医師や看護師さん、そして同じ経験を共有する人たちからの情報などポジティブに思える情報を取捨選択して、一緒に闘っていきましょう。